外張り断熱+α 出典:「やっと出会えた本物の家」田中慶明、若林礼子(ほたる出版)
その1 断熱の本質的問題点
私たちが建てるPAC住宅は、一貫して外張り断熱(外断熱)にしてきました。
最近は外張り断熱の優位性がようやく浸透してきました。とても素晴らしいことと喜んではいるのですが、どうも単純に大騒ぎしすぎのようにも思えます。外断熱にしさえすれば、すべて解決という雰囲気では、逆に恐いものを同時に感じてしまいます。
なぜならば、従来の内断熱(現在では充填断熱と呼びます)であろうが、外(張り)断熱であろうが、断熱方式にかかわらず、断熱するということ自体が、相互に合い入れない矛盾を含んでいるのです。
今回はその本質的矛盾を考えてみたいと思います。
その2 ジレンマを解決する方法
断熱とは単に熱を逃がさない、入れないという遮断の役割しかありません。それゆえ不必要な熱がこもる、必要な熱がとれないなどジレンマに悩まされると前回述べました。今回は、そのジレンマを解決する方法を考えてみます。
その3 夏の調和を計る方法
前回テーマは、冬期の断熱ジレンマとその解決でしたが、今回は冬と夏のジレンマについてです。冬を暖かくと、建物の断熱化が進み、その結果、夏はクーラーなしでは住めない家になってしまいました。
PACは冬の断熱ジレンマを乗り越えたと説明しましたが、そのままのスタイルを夏に持ちこめば、やはり、暑い家になってしまいます。
今回は、PACの冬と夏の調和を計る方法を探ります。
その4 断熱のジレンマを解決して パッシブソーラーハウスへ
断熱のジレンマは、冬と夏、それぞれの昼・夜、と、入り組んだジレンマがあること、そして、その解決方法をこれまで3回にわたって述べてきましたが、今回は、その複雑なジレンマを総合的に建築的手法で解決してくると、パッシブソーラーとしてのPACになるという観点から見ていきます。
パッシブソーラーハウスを簡単に説明すると、機械設備を使用せずに、建築的手法で自然のエネルギーを建物内に採りこみ省エネルギーに貢献する住宅、ということになります。






