「設計と現場日誌」
【要注意】リフォーム済み中古住宅の落とし穴|購入後リフォームとの違い
リフォーム済み中古住宅で、残念な思いをしている方がいます。
実際にあった事例
一昨年、購入後10年経ったリフォーム済中古住宅の改修工事を請け負いました。
お客さんのご実家は青森。
最近、青森の実家でもユニットバスのリフォームをされたそうです。
ところが──
「寒いはずの青森のお風呂の方が暖かい。
仙台の自宅のお風呂の方が寒いのはなぜ?」
原因は、浴室床下の断熱処理不足でした。
リフォーム済みといっても、見えない部分は手を入れていないケースが少なくありません。
※床下点検口から潜ってみると、ユニットバスの床裏が見えました。床下は風がピューピュー。無断熱状態です。
まず結論
リフォーム済み物件は、・手間を省きたい人・すぐ入居したい人・リフォームのイメージが湧かない人には向いています。
しかし、性能・安心・長く住む快適さを重視するなら
「購入後リフォーム」の方が納得できるケースが多いと、私は考えています。
リフォーム済み物件のメリット
もちろんメリットもあります
① すぐ住める ② 仕上がりが分かりやすい ③ 打ち合わせの手間がない
ここだけ見ると合理的です。
しかし見えない問題がある
リフォーム済み物件で一番注意すべきなのは、
どこまで工事されているか分からないこと
というより、見えない部分は手を付けていないことが多いのが実情です。
なぜなら、見えない部分まで手を入れると販売価格が大きく上がるからです。
問題① 表面だけきれい
再販物件の多くは、クロスの貼り替え、床の上張り、水回り交換
といった「見える部分」を中心に工事します。
しかし、
- 断熱
- 耐震
- 配管
- 床下の腐り
などの“本当に重要な部分”は未改修のことが多いのです。
問題② 性能はほぼ改善されていない
築30年前後の家では、断熱性能は現代基準より低い、気密性能はほぼない、耐震も不足の可能性があります。
昨年から新築住宅では断熱等級4以上が義務化されました。しかしリフォームでは義務ではありません。つまり、
きれい=性能が高いではないのです。
私が購入後リフォームを勧める理由
① 工事内容を自分で決められる
購入後リフォームなら、
- 断熱強化
- 窓交換
- 耐震補強
- 配管更新
を自分で選べます。
見えない部分にこそ、お金を使えます。
② 性能向上で暮らしが変わる
断熱を強化すると、
- 冬の寒さ軽減
- 結露減少
- 光熱費削減
- ヒートショック対策
が実現します。
冒頭のお客様は、「寒かったお風呂は温かくなってお湯が冷めにくくなりました。」
「床の冷えがなくなって、床下点検口の隙間風もなくなりました。」とのお声をいただきました。
「やってよかったです。」と言われました。
③ 将来リスクを減らせる
配管や防水を更新しておけば、10年後・20年後の大規模修繕リスクが下がります。
リフォーム済み物件では、未改修部分の再工事が発生することもあります。
④ 資金計画も合理的
住宅ローン+リフォーム一体型ローンを使えば、購入と同時に性能向上が可能です。後から自己資金で工事するより、計画的です。
どちらが向いている?
購入後リフォーム向き
- 長く住む
- 快適性重視
- 寒さを改善したい
- 地震が不安
リフォーム済向き
- 短期居住
- とにかく早く住みたい
- 性能より立地優先
まとめ
リフォーム済み物件は「見た目」はきれいです。
しかし本当に大切なのは、
住んでからの快適さと安心
です。
住みたいエリアに新築できる土地が出てこないなら、
中古住宅+性能向上リノベという選択肢も、あります。ちょっと視点を広げてみるのもアリだと思います。
購入前にご相談ください
中古住宅は「買う前の判断」がすべてです。
気になる物件があれば、購入前にご相談ください。
- リフォーム済み物件は妥当か?
- 性能向上は可能か?
- 総額でどちらが合理的か?
後悔しない家選びを、一緒に考えましょう。














