感動（？）してしまいました

久しぶりのブログです。ホントに久しぶりです。

本来は前回の続き「日本の家って素晴らしい」
を書くところなのですが、昨日あった出来事
についてどうしても書きたくなってしまいました。

※親バカな話なので、
　読みたくない方はこちらをクリックして
　他のブログをみられた方がよいです。

 

さて、昨日の出来事です。
うちの長男（小１）の空手の試合がありました。

県大会ということでかなり大勢の参加者がいました。
うちの子は形（かた）と組手（くみて）の
両方に出場することとなりました。

形のほうは、「クーシャンクー」という
ちょっと難しい形で参加することになりました。
（塾長がいうには「小学校１年生でこの形をやった子を
　みたことがないというレベルです）

夏頃からずっと練習してきて、試合でやるのは初めてでした。

いよいよ出番です。　
私は形を間違わないかどうかドキドキしながら見
ていました。そして最後まで間違えずに演武することができました。
（少々、気合いが小さかったのと、腰が高いところはありましたが、、、）

「よく頑張った」と思った瞬間、ある審判の手が上がりました。

審判が集まり、協議を始めました。

そして審判本部（？）の方までなにやら話をしに行っています。

い、いったいどうしたのか？

その間、息子はその場で呆然と立っていました。

 

少しして、審判団が帰ってくると、なにやら息子に話をしています。

すると、、、

再度礼をして、演武をはじめました。ところが突然別の形です。

「ええっ？」と思っていると、隣にいたどこかの道場の方から
「指定形じゃなかったようですよ」（今回は指定の形があって、その中にクーシャンクーは入っていなかったとのこと←実際は大丈夫なはずだったとの事ですが後の祭りです）

ここ数ヶ月、練習していなかった形を突然行うこととなり、しかも間違ってしまいました。

一瞬、息子の動きが止まり、「どうなってしまうんだろう？途中で諦めてしまうのか？」と思った途端に、間違った場所から再度演武しました。

その時、私の頭の中にある光景が浮かびました。

稽古中のことです。

うちの子が形を間違って、その続きの演武が悪くなったときです。

塾長「康平、今間違えてしまったと思ってその後諦めただろう。
　　　先生でも途中でふらついて『しまった』と思うこともあるんだ。
　　　でもその後、諦めるか最後まで必死でやるか、
　　　そこでその人の価値が変わるんだぞ。絶対に諦めてはいけないぞ」

息子はその言葉を覚えていて、最後まで頑張ったんだな、と思いました。

（難しい形を試合で初めて演武し、
　間違いがないのに別の形をやらされ、
　そこで間違ってしまった。
　どういう精神状態でいたのでしょう？）

演武の後、他の子のお母さんに
「康平君、大丈夫？」と聞かれたので、
本人のところに寄っていって話を聞きました。

すると、「クーシャンクーはやってはいけない」といわれた。
との事。

私は突然のことで大変だったのに、
よく最後までやり抜いた、と誉めました。
すると、その後出てきた言葉が、、、

「○○ちゃん達が最初にやらなくて良かったね」

○○ちゃんというのは同じ道場に通う女の子です。
康平と同じ形をやる予定だった女の子達です。

よくまあ、こんな状況で人のことを心配できたものだと思いました。

我が子ながらすごく立派な態度に、思わず込み上げてくるものがありました。

（スミマセン、康平は泣かなかったのですが、
　親父は泣いてしまいました←会場の陰で康平を抱きしめながら）

やり直しの上に形を間違えたことで、
点数はかなり低かったようですが、
私は康平の態度全てが最高だったと思いました。

その後、あまり間をおかず組手の試合に出たのですが、
１回戦で負けてしまいました。

ただ、こちらは形でのショックとか言うわけではなく、
まるっきりの実力通りです。もっと頑張らないとね。